第34回総会・研究大会(栃木大会)/ 第23回ワークショップを支部の力で成功させよう
栃木大会実行委員長 柴 一彌
多くの児童生徒たちにも感染を広げた新型コロナ第6波がようやく収まりつつある中、そうは言っても油断できないのがこの新型コロナのしぶとさと厄介さです。2019年秋口に大陸から広がり足掛け4年に入ったパンデミックは地球規模の大惨事になったと言っても過言ではありません。
児童生徒に日夜関わる私たち全国の教育関係者は、この終わりが見えない状況下にあっても日々倦まず弛まず実践してきたコロナ禍の貴重な取り組みを残しました。
来たる8月6、7日の「ワークショップ」、「研究実践発表」ではこれまでの全国の実践から得られた知見の数々を学び、共有し、先の指針になるノウハウをきっと身につけることができます。
栃木県支部主管で行う全国大会は本学会34年の歴史の中で2回目(1回目は2002年第14回栃木大会)になります。昨年の兵庫大会に倣ったオンライン開催は今回で2度目です。
重ねてきた実行委員会では知恵を出し合い、次のような共通理解を得るに至りました。
①これまでの3日間開催を2日間に短縮したコンパクトにする。
②オンデマンド方式を一部取り入れる。
③学会員に限らず広く宣伝広報活動をする(例:後援団体の連合教育会広報誌(13,000部発行)に開催案内を載せ、一斉メールシステムで県下の全学校に配信、オリジナルチラシを各種機関に置かせてもらうetc.)
④記念講演は教育関係者や学者でなく地元で熱心に人づくりや共助に励んでいる人を選ぶ。
記念講演講師 光林寺住職 井上広法 氏 演題「息抜く力は、生き抜く力」
④に関しては連合教育会元会長新沼隆三先生の人脈をお借りし、TV番組「ぶっちゃけ寺」などのマスコミで露出度も高く、大学のダブルスクールでカウンセリングを学び、社会貢献している宇都宮在住の僧侶、「光琳寺井上広法(こうぼう)住職」と出会うことができました。
先日(3/12)その光琳寺を訪ねてきました。
井上住職は「若者がすぐ死にたいという言葉を発するのがとても気になっています。『死にたい』は『生きたい』の裏返しの言葉。8月31日に自ら命を落とす若者が多い現実にいたたまれない気持ちになっています。大人はこの若者の本当の深い気持ちを理解しなければいけません」と熱く語るのです。
演題については私たちと住職とのやり取りの中で、住職から「息抜く力は、生き抜く力」というフレーズをいただき、それをそのまま演題にしましょうと決めました。
余談ですが住職のお住まいにはいつでもオンラインで生配信できる放送機材一式がそろっている和室スタジオがあります。栃木大会記念講演はまさにこのスタジオからの生中継になります。当日はオンラインならではの工夫を凝らして講演をしたいとおっしゃっています。楽しみにしましょう。
ぜひ多くの人に参加していただけるよう支部会員の皆様の働きかけを切にお願いいたします。
*研究実践と自主シンポジウム企画申し込み 締め切り4月30日(土)
*大会抄録原稿 締め切り5月29日(土)
*参加申し込み期間は6月1日~7月15日の予定です。学会ホームページから申し込みできます。